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「がんが進んでしまっても長生きはできる」

「がんが進んでしまっても長生きはできる!」
中嶋靖児 著
ごま書房新社より好評発売中

群馬県の上毛新聞に取材掲載されました。

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伊勢崎産業会での講演が
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中嶋靖児 著「がんが進んでしまっても長生きはできる」

「がんが進んでしまっても長生きはできる!」
中嶋靖児 著
ごま書房新社より好評発売中

がんが進んでしまっても長生きはできる

これは、今年(平成22年)5月、私が出版した本の題名です。そこには、進んでしまったがんをおとなしくさせる方法が書いてあります。このサイトではその内容の一端をご紹介致しております。

進んでしまったがんの攻略法
がんは不治の病?

いえいえ、がんは不治の病ではありません。がんが進んでしまっても助かる道はあります。それはがんの性質を変えることです。

それなのに今までは、どんなことをしてもがんの性質は変えることはできないと思って、命を助けるためには、がんを全滅させるしかないと考えてきました。そして、実際にがんの全滅作戦は行われてきたのです。

肺癌の頸部リンパ節転移

肺癌の頸部リンパ節転移

ところががんも生き物です。攻められれば攻められるほど意固地になって抵抗します。そして、初めのうちは普通の治療で効いていたがんも、しまいにはどんな治療も効かない不死身のがんに変身してしまいます。こうしてがんは“不治の病”になるのです。

がんが進んでしまうと、どんなに強力な治療をしても、命を救うことは難しくなります。攻めるだけの治療では、がんを退治することは出来なかったのです。

それでは一体どうすればいいのでしょうか。

それはがんの性質を変えることです。がんの性質を変えて、命が脅かされない、おとなしいがんにすればいいのす。

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そのがんの性質とは?

それは無限にふえることです。がん細胞はいつでも倍々に増殖して、留まることを知りません。がん細胞は周囲の細胞を破壊しながらふえ続け、しまいには体の隅々まで占領してしまいます。

がんの性質はそれだけではありません。がんは、今いる所を飛び越えて、遠くに「飛び火」することも出来ます。血管やリンパ管を通ってがんは転移し、遠く離れた所にも自分の出張所を作ってしまいます。そして、そこでもがんは無限の増殖を開始します。

がんが恐ろしいのはこの転移です。肺や脳などの重要な臓器に転移して、そこも破壊してしまいます。こうして命を落とすことになります。

正常細胞とがん細胞では細胞分裂の様式が違う
がん細胞の浸潤と転移
転移性脳腫瘍
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そのようながんの性質は、本当に変わるの?

変わります。
たとえば、今まで抗がん剤や放射線がよく効いていたがんが、いつの間にか効かなくなってしまうことがありますが、それもがんの性質が変化したからです。

実は、がんは常にその性質を変化させていると言います。ほとんどのがんは、その性質を変化させてますます悪性になり、人の命を脅かすようになります。ところが中には、今まで悪性であったがんの性質が途中で変化して、逆におとなしくなるがんもあります。

何もしないのにがんが消えてしまったとか、大きながんを持っていながら、5年、10年と長生きしている人がいますが、それはがんの性質が途中で変化たからです。それまで倍々に増殖していたがん細胞の性質が変化して、増殖がゆっくりした、おとなしいがんになったからです。なぜならば、がん細胞が倍々に増殖するままでは、決して長生きすることは出来ないからです。

がんはそのままであっても、その性質が変化しておとなしくなれば、長生きすることは可能なのです。
進んでしまったがんの効果的な攻略法は がんの性質を変えることです。命が脅かされることのない“おとなしいがん”にすることです!

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がんが悪性なのは遺伝子の仕業!
細胞の性質は遺伝子が決める

あらゆる細胞の性質は、その細胞の遺伝子が決めています。がん細胞が倍々に増殖するのも、遠くに転移するのも、そのがん細胞の遺伝子がそうさせていたのです。そうすると、がんの性質を変えるということは、遺伝子を変えるということになります。

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遺伝子は変化するの?
遺伝子は変化するの?

遺伝子は変化します。ところが今までは、「カエルの子はカエル」ということわざがあるように、子は親に似るものと相場が決まっていました。

そのようなとき、人々は遺伝なのだからどうしようもないと言いますが、遺伝子を人の力で変えることなど出来るわけがないと思っていたのです。

ところが現代科学では、その遺伝子は変化するといいます。しかも、人の力で遺伝子を変化させることも可能だというのです。

たとえば、ペニシリンなどの抗生物質を長いあいだ使っていると、そのペニシリンが効かなくなってしまうことがあります。これを薬剤耐性といいます。これも遺伝子の仕業です。細菌の遺伝子が変化して、ペニシリンが効かないペニシリン耐性菌に変身したのです。

現にがん細胞は、今まで正常であった細胞が、ある時、突然にがんに変身して発生した細胞です。
今まで自分のために働いてくれていた細胞が、突然裏切って、がん細胞に変身したのです。これも遺伝子の仕業です。発がん剤などが作用して遺伝子を変化させ、正常細胞をがん細胞に変えてしまったのです。そして、遺伝子を変化させて、人工的にがんを作ることまで可能だというのです。

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遺伝子を変化させて、がんをおとなしくさせることも出来る!

ところが、これとは反対に、遺伝子を変化させて、がんをおとなしくさせることも出来るといいます。今まで倍々に増殖していたがんの性質を変化させて、“おとなしいがん”にすることが可能だというのです。

次項では、どのようにしたらがんの悪性な性質を変えて、“おとなしいがん細胞”に変身させることが出来るかについてお話します。

がん細胞の倍々にふえる性質や、がん細胞のどこへでも転移する性質を変えて、おとなしいがんにすることができれば、がんを無理して攻める必要はありません。
それどころか、抗がん剤や放射線の治療が効かなくなって、「これで治療は限界です」などと言われたとしても、なにもあきらめる必要はありません。なぜならば、がんはそのままであっても、長生きする為には、そのがんの性質を変えて、おとなしいがんにすればいいからです。命が脅かされないがんにすればいいのです。

それでは、どうすれば、倍々に増殖していたがんを “おとなしいがん” に変身させることが出来るのでしょうか?

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がんをおとなしくさせる方法

私たちが行っている「がん」をおとなしくさせる方法とは、リンパ球を使った免疫療法のことです。その治療法で、患者は自分のリンパ球を活性化させ、そのリンパ球を使ってがんの遺伝子を変化させようというのです。活性化したリンパ球には、がん細胞の性質を変化させる大きな力があったのです。

そのリンパ球免疫療法とは、健康な若い人の血液から取ったリンパ球を、がん患者に点滴で注射することです。

注射で患者の体内に入ったそのリンパ球は、人のリンパ球とはいっても、患者本人にとっては他人であり、それは一種の異物です。異物である以上、しばらくの間は体内に留まっていたとしても、やがて拒絶反応で追い出されてしまいます。

ところがそのことで、患者自身の免疫細胞は強い刺激を受けます。患者のリンパ球や、マクロファージなどの免疫細胞は、注射されたリンパ球と接触することで活性化し、入ってきたリンパ球を拒絶反応で排除します。

同時にこれらの活性化した免疫細胞は、異質な性質を持つがん細胞も攻撃するようになります。結果として、患者は自前のリンパ球でがんの治療をすることになります。このようにして治療する方法を、私たちは「同種リンパ球免疫療法」と呼んでいます。同種とは他人という意味です。

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進行したがんの治療に、どうして他人のリンパ球を使うのでしょうか?
がんには、がん担当のリンパ球がある!

放射線や抗がん剤の治療は、がんを消滅させるか、がんを縮小させることが目的です。これらの治療でがんが消え、がんが小さくなるのは、がん細胞が、放射線や抗がん剤で直接攻撃されて破壊されたからです。

ところが、丸山ワクチンや漢方薬、または、キノコを食べたらがんが消えたなどという話しもよく聞きます。そうすると、これも、これらの物質の成分ががんを攻撃したのでしょうか?

いえいえ、そうではありません。これらの治療でがんが消えたのは、ワクチンや漢方薬、またはキノコの成分が、その人のリンパ球を刺激して、活性化させたからです。活性化したそのリンパ球ががんを攻撃したのです。

実は、私たちの体には、“がん担当リンパ球”があって、がんは常にそのリンパ球で管理されていたのです。がんの性質を決めるがんの遺伝子は、そのリンパ球によってコントロールされていたのです。がんは決して、野放しにされているのではありません。

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がんの治療はリンパ球刺激療法

大量の放射線や抗がん剤を使ったならば、がんを完全に駆逐することが出来るかと言えば、決してそんなことはありません。それは、そのように大量の放射線や抗がん剤を使うと、そのとき同時に、“がん担当リンパ球”も破壊されて死んでしまうからです。

リンパ球などの免疫細胞が死んでしまっては、どんなに強力な治療をしても、がんを駆逐することは出来ません。そのために、普段行われているがんの治療は、リンパ球が死なない程度の量の放射線や抗がん剤を使うことになります。治療中に白血球の数を調べるのはそのためです。

それと同じことは、免疫の力が極端に低下する後天性免疫不全症候群のエイズでも見ることが出来ます。
エイズでは、多くの場合、細菌やカビが原因の肺炎で死亡しますが、この時も、どんなによく効く抗生物質やカビの薬を使っても、命を助けることは出来ません。なぜならば、エイズで、リンパ球などの免疫細胞の機能が極端に低下すると、これらの薬は効果を出せなくなってしまうからです。

放射線や抗がん剤、抗生物質やカビの薬、これらはすべて、その人の免疫細胞であるリンパ球が正常に働いている時にだけ効果が現れます。リンパ球の機能が正常でない限り、治療効果を上げることは出来ないのです。

放射線や薬剤などで破壊されたがん細胞や細菌は、リンパ球などの免疫細胞が、それらをうまく処理しない限り、治療効果となって現れることはありません。
そうしますと、これらの治療の本当の主役は、個人個人に備わっているリンパ球などの免疫細胞であることがわかります。あらゆる治療は、その人のリンパ球機能が正常であることが必要であったのです。

このように見てきますと、リンパ球がいかに重要な働きをしているかがお分かりでしょう。リンパ球の機能が低下しては、どのような治療も効果も上げることは出来なかったのです。いやむしろ、どのようにしたら、そのリンパ球の機能を積極的に亢進させることができるかが重要であったのです。

がん治療の本質は、どのような方法であっても、最終的には、本人自身のリンパ球をどのように機能させるかにあります。いやむしろ、積極的に本人のリンパ球を刺激して、活性化させることが重要であったのです。そして、そのようにして活性化したリンパ球が、がんを攻撃し、がんの性質を変えていたのです。強烈に攻めるだけががん治療ではなかったのです。

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リンパ球は全部で1兆個、1キログラムの大集団

「はしか」のことを“初恋”ということがあります。それは、「はしか」は一度かると二度とはかからないからです。二度目以降の恋はすでに“初恋”ではありません、ただの“恋多き乙女”なのでしょうか。実は、はしかは[二度なし病]であったのです。

子供が「はしか」のウィルスに感染すると、発熱すると同時に、からだ中に赤い発疹が現れます。そのとき子供の体は、自分の体に備わっている一兆個ものリンパ球を総動員してそのウィルスと闘っていたのです。

人の体は、総数で1兆個、重さにして約1キログラムものリンパ球などの免疫細胞で守られています。はしかに一度かかると二度とはからないのは、このように大量のリンパ球が総動員されて出来た抵抗力であったからです。

天然痘は今では過去の病気になりましたが、その天然痘も[二度なし病]です。天然痘にかかったとしても、そのとき生き延びて、顔や体に[あばた]のある人は、二度と天然痘にかかることはありません。これも一兆個ものリンパ球が、天然痘ウィルスと闘った結果であったのです。

がんは残念ながら「二度なし病」ではありません。なぜならば、手術でがんを完全に取り切ったと思っていても、後で再発することがあるからです。それは、“がん担当リンパ球”“ウィルス担当リンパ球”と種類が異なるからです。

そうであっても、そのがんの性質を変えて“おとなしいがん”にするためには、少なくとも、一兆個のリンパ球を総動員させなければなりません。なぜならば、がんを攻撃して、その性質を変えさせるということは、少数のリンパ球の出来るような仕事ではないからです。

天然痘の発疹

天然痘の発疹

丸山ワクチンでがんが消えたとか、キノコ食べたらがんが小さくなったなどの話を聞くことがありますが、それは、これらの物質の成分が、一兆個ものリンパ球を活性化させたからです。総動員された活性化リンパ球が、がんの遺伝子に働きかけて、がんの性質を変えさせていたのです。

私たちは、その一兆個のリンパ球を活性化させるために、健康な若い人の血液から取ったリンパ球を使います。他人のリンパ球を点滴で注射します。

そうすると、体は、外から入ってきた他人のリンパ球を拒絶して排除する為に、自分のすべてのリンパ球を総動員して、その任にあたらせます。そのようにして出来た活性化リンパ球が、がん細胞を攻撃し、その性質を変化させていたのです。がんは自分のリンパ球で攻撃されていたのです。

がんの治療は、常に総力戦です。自分の一部のリンパ球を体外で活性化させて使うような方法では、がんの性質を変えることはできません。能動的に、すべての免疫細胞を出動させるとことが大切であったのです。

他人のリンパ球で活性化される自分のリンパ球

免疫とは自分と異なる異質なものに反応する反応系です。自分とは異なる型のリンパ球が入ってくると、患者自身のリンパ球は、入ってきたリンパ球の異なる組織適合抗原に反応して刺激を受け、活性化されます。

そのために、その活性化した自分のリンパ球は外から入ってきた他人のリンパ球を攻撃し、拒絶反応で排除してしまいます。
そのとき同時に、活性化した患者のリンパ球は、体内に存在していた異質な性質を持つがん細胞などをも攻撃するようになります。

こうしてがんは、活性化した自分のリンパ球によって拒絶され排除されてしますのです。

がんの免疫治療にはいろいろな方法がありますが、それらのいずれも、1兆個もある自分のリンパ球を活性化させる方法であったのです。

他人のリンパ球を注射する方法は、自分のリンパ球を活性化させるためにきわめて有効な方法であったのです。

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良寛の心が癌を治す
遺伝子をも動かすプラス思考

禅僧良寛は「マリつき法師」とも呼ばれています。それは、「かすみ立つ永き春日を子供らと手毬つきつつ今日も暮らしつ」と、良寛自身がマリをついて遊ぶことを歌に詠むほどであったからでありましょう。子供たちと一緒に、マリつきをして遊べる喜びに純粋にひたる良寛の振る舞いは、多くの人々の心をとらえてきたのでした。

良寛は毎日托鉢に出ています。それは、釈迦が毎日行なっていた乞食(こつじき)の行を自分もすることで、釈迦と一体化しようとした良寛の修行であったのです。その托鉢をしているとき、次のような逸話が伝えられています。

良寛さんが渡し舟に乗って川を渡っているとき、川の真ん中で船頭がいたずら心を起こし、舟をグラグラとゆらしました。良寛さんはいつどんなときでも、「けっこう、けっこう」とニコニコしているだけで、決して怒ることがありません。そこで船頭はわざとひどいことをして、怒らしてやろうとしたのです。
船頭が舟をゆらしたせいで、良寛さんはバランスを失い、川に落ちてしまいました。ずぶ濡れどころか、良寛さんは泳ぎが全くできません。たちまち溺れてしまいました。そのままでは死んでしまいそうです。船頭もびっくりして、バタバタする良寛さんを舟に助け上げました。

良寛が舟から落ちる絵

もとは船頭にわざと落とされたのですから、いくらお人好の良寛さんでも少しは怒りそうなものです。ところが良寛さんは頭をペコペコさせて、「いやあ、ありがとう、ありがとう。お前さんが助けてくれなきゃ、私は死ぬところだったよ。お前さんは命の恩人じゃ」。これには船頭もあきれ果ててしまいました。

それにしても川に落とされながら、落とした張本人にお礼をいう良寛さんの態度を、どのように理解したらいいのでしょうか。いかに良寛さんがぼんやりしていたとしても、自分がどうして川に落ちたかはわかるはずです。ふつうの人ならおおいに怒るところですが、良寛さんは船頭の悪い面には目もくれず、いい面ばかり見て、怒るというマイナス思考には一顧だにしていません。自分を助けてくれたことだけを見て感謝するという極端なプラス思考です。このプラス思考が、不可能を可能にするというのです。

世界的に有名な遺伝学者の村上和雄さんは、御著書『生命(いのち)のバカ力(ちから)』で、良寛のこの岩をも貫くようなプラス思考の一念は、今まで眠っていた遺伝子を目覚めさせると言っています。しかもその遺伝子が作動することで、それまで不可能であったことを可能にすることができるというのです。その不可能と思われたことの中には、癌を治す遺伝子も含まれているというのです。

この強力なプラス思考が、癌を治す遺伝子を起動させ、進行した癌であってもその癌で死なないようにするばかりか、癌の自然治癒さえも起こし得るというのです。何とも頼もしい限りです。

癌を治す遺伝子とは“癌担当リンパ球”の遺伝子のことです。癌はこのリンパ球によって管理され、癌が治るためには、このリンパ球の働きがどうしても必要であったのです。ところが反対に、癌担当リンパ球が眠ってしまうと、癌は野放しにされ、癌は大きく増殖してしまうのでした。

丸山ワクチンの注射や、キノコを食べたら癌が消えたという話をよく聞くことがあります。それは、これらの物質の成分が直接がんを攻撃したのではありません。これらの物質の成分が、癌担当リンパ球の遺伝子を目覚めさせ、リンパ球を活性化させたからです。そのリンパ球が癌を攻撃したのです。

また、どんなに大量の放射線や抗癌剤を使っても、癌を駆逐することが出来ないのは、そのように大量の放射線や抗癌剤を使うと、癌ばかりか癌担当リンパ球も同時に破壊されてしまうからです。癌担当リンパ球が死んでしまっては癌を退治することは出来ません。そのために癌の治療では、リンパ球が死なない程度の量の放射線や抗癌剤を使っていたのです。治療中に患者の白血球の数を調べるのはそのためであったのです。

ところで、人の遺伝情報は30億にも及ぶヒトゲノムと呼ばれる暗号文字で書かれています。その内、タン白質をつくる指令を出している部分を指して遺伝子と呼ぶのですが、現在わかっているその遺伝子の数は三万二千個ほどで、それは全遺伝子情報のわずか三パーセントにすぎません。ほかの九十七パーセントは、実は何をしているか良くわかっていないのが実情です。しかも、常に同じ働きを続けている遺伝子もあれば、逆に眠っている遺伝子もあると言います。

遺伝子は、何かのきっかけで、それまで眠っていた遺伝子が急に目を覚まし、にわかに活動を開始する一方で、逆に活動していた遺伝子が急に休眠してしまうこともあるといいます。
現に癌細胞は、今まで正常であった細胞の中で眠っていた癌遺伝子が、あるとき突然に目を覚まして、活動を開始したために発生した細胞です。細胞の性質がこのように変わってしまうのも遺伝子の仕業であったのです。

しかもその遺伝子は、心が大きく感動することで活動を開始することがあるといいます。心のもちかた、つまり、心が好ましい状態に置かれると、今度は、そのことだけで今まで眠っていた好ましい遺伝子の眠りを覚ますこともできると言います。
プラス思考が好ましい遺伝子のスウィチをONにします。そしてその好ましい遺伝子の中には、癌をはじめ、いろいろな病気を治す遺伝子も含まれ、癌担当リンパ球の遺伝子も含まれていたのです。それどころか、そこには命を延ばす遺伝子さえも入っていたのです。

実際に医療の現場では、癌に負けないという気持ちを持って、常に前向きに物事に当たる人が癌を克服し、初めから癌で絶望してしまった人との間に、大きな生存率の差のあることはよく知られています。たとえ癌にかかっていても「私は治るんだ]と思っている人と、「もうダメだ」と思ってしまっている人とでは、癌細胞の増殖速度までに大きな違いがあったのです。

「がんが進んでしまっても長生きはできる」、これは今年5月に私が出版した本の題名です。そこでは、若い健康な人のリンパ球を使った癌の治療法について述べています。他人のリンパ球を使って患者本人のリンパ球を活性化させて癌の治療をします。活性化した自分自身のリンパ球が癌の性質を変えていたのです。

癌が進んでしまっても助かる道は、決して癌を消滅させることだけではありません。癌はそのままでも、性質を変えておとなしい癌にすればいいのです。
それなのに今までは、どんなことをしても癌の性質は変えることは出来ないと言って、命を助けるためには、癌を全滅させるしかないと考えてきました。そして実際に、癌の全滅作戦は行われてきたのです。

ところが癌も生き物です、攻められれば攻められるほど意固地になって抵抗します。そして、初めのうちは普通の治療で効いていた癌も、しまいにはどんな治療も効かない不死身の癌に変身してしまいます。こうして癌は「不治の病」になるのです。
癌が一旦進んでしまうと、どんなに強力な治療をしても命を救うことは難しくなります。攻めるだけの治療では、癌を退治することは出来なかったのです。

この項では、どのようにしたら癌の性質を変えて、おとなしい癌細胞に変身させることが出来るかについてお話しました。癌細胞の倍々にふえる性質や、癌細胞のどこへでも転移する性質を変えて、おとなしい癌にすることが出来れば、癌を無理して攻める必要はありません。
それどころか、抗癌剤や放射線の治療が効かなくなって「これで治療は限界です」などと言われても、なにもあきらめてしまう必要はありません。なぜならば、癌はそのままであっても、癌の性質を変えておとなしい癌にすれば、長生きすることは可能だからです。命が脅かされない癌にすればいいのです。

癌が進んでしまって、現代医学をもってしても打つ手がないといわれたとしても、まだまだ方法はあったのです。私たちは、他人のリンパ球を使う方法で進行癌の治療を行いましたが、太古の昔から人々が行ってきた祈りの中にさえも、癌の性質を変える大きな力はあったのです。どんな方法を使ったとしても、大切なことは、“癌担当のリンパ球”を活性化させることであったのです。

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