Dr.Nakajimaプロフィール 免疫治療専門医 Dr.中嶋
Dr.中嶋ブログ 不定期更新中!! 良寛の心
「がんが進んでしまっても長生きはできる」

「がんが進んでしまっても長生きはできる!」
中嶋靖児 著
ごま書房新社より好評発売中

群馬県の上毛新聞に取材掲載されました。

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伊勢崎産業会での講演が
上毛新聞に掲載されました。

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リンパ球免疫治療の講演が
新聞に掲載されました。

リンパ球免疫治療ー中嶋靖児公式サイトTOPNK細胞をさらに詳しくNK細胞はストレスに弱い

NK細胞をさらに詳しく
NK細胞はストレスに弱い

がん担当のNK細胞には変わった性質があります。

それはストレスに大変弱いことです。

ストレスのある環境ではNK細胞の機能は低下してしまい、本領を発揮することが出来ないといいます。

膠原病の専門家である聖マリアンナ医科大学の星恵子先生は、ご著書『ストレスと免疫』で、学生を対象にして調べたNK細胞活性について次のように述べています。

大学の運動部員10人に、70分もの長いあいだ休みなしに全力で走ってもらいました。強烈な肉体的ストレスを加えて、その疾走の前後に血液検査を行ないNK細胞活性を測定しています。

その結果、疾走の後では殆どの学生でNK細胞活性値は低下していたのです。

程度の差はあっても、肉体的ストレスが長く続くとNK細胞活性は低下することがわかりました。

更に興味あることを述べています。

NK細胞は肉体的ストレスばかりでなく精神的ストレスの影響も受けているといいます。それを調べるために次のような調査を行っています。

学生たちの卒業試験の最中と、試験が終わってしばらくたった後にNK細胞活性を調べています。
卒業試験は学生にとって心理的に最も負担の大きい時です。
ところが、試験が終わってのんびりしたときはストレスから解放される時で、その両方の時を選んでNK細胞活性値を測定して比較しています。

その結果、試験中のNK細胞活性値は、全員とも例外なく普段の値よりも低下していることがわかりました。

そして試験終了後2週間たって再び測定したところ、大部分の学生の活性値は上昇して普段の値に戻り、NK細胞活性は回復していました。

ところがです、例外的に卒業試験後もNK細胞活性値が低下したままの学生が二名いました。

追跡調査をすると、この二人は試験の結果が思わしくなく、そのために進級出来ないで、試験中よりも更に落ち込んでいたのです。

NK細胞活性は、肉体的ストレスばかりでなく精神的ストレスによっても低下していたのです。

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ステロイドホルモンはリンパ球の働きを抑えてしまう?

体調を調節するホルモンにステロイドホルモンがあります。

蕁麻疹(じんましん)や喘息(ぜんそく)などのときに良く使われるプレドニンもそのホルモンの一つで、蕁麻疹の痒みを止め、喘息のときの呼吸困難を改善させる力があります。

このステロイドホルモンは副腎皮質から分泌されるホルモンで、生理的には早朝起床する前に分泌されます。そのために私たちは、この刺激によって目が覚め、血圧は上昇し活動する体調が作られます。このホルモンは日中の交感神経優位の時の体の状態をつくり出していたのです。

そればかりか、このステロイドホルモンは体の緊急時にも分泌されます。突然に大量の出血をするなどの異常時には、血圧が急激に下がってショック状態に陥りますが、そのような時にもこのステロイドホルモンは大量に分泌されます。

ステロイドホルモンには抗ショック作用もあり、ショック状態のときには、分泌されたそのステロイドホルモンの作用で血管は収縮して血圧は上昇し、そのショック状態から脱出することが出来ます。体はステロイドホルモンの働きで緊急事態を乗り切ることができる体制になっていたのです。そしてこのような緊急事態は、交感神経が極度に緊張する時でもあります。

ところでこのような非常時には、体は悠長に自分の病気を治している時ではありません。すべての体の反応はこの緊急事態に対処するために総動員され、それ以外の活動は全て停止してしまいます。当然、免疫活動も停止します。がんを治すリンパ球の免疫反応は止まってしまい、がん治療は中断されてしまうのです。

リンパ球を培養するとき、その培養液の中にこのホルモンを入れてその働きを調べて見ると、ステロイドホルモンにはリンパ球の活性を停止させる作用があることがわかりました。そればかりか、ステロイドホルモンの量が多くなると、培養していたリンパ球は死んでしまうことさえあります。

私たちの体は、交感神経が極度に緊張してステロイドホルモンが多量に分泌されるような時には、がんを治す免疫活動は止まってしまうような仕組みになっていたのです。

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